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「『ありがとう』と言える人生を送りたい」 |
でんきくらげ作 [2015/12/31]
NHKのBS3番組「グレート・トラバース２」
（田中陽希さんが、北（宗谷岬）から南（佐多岬）まで歩いて200名山を踏破された記録）を見ているが、
関西方面まで進んでこられた田中さんが、「『ありがとう』と言える人生を送りたい」と言っておられたのが印象的だった。
東北あたりまでは、ファンの人が山頂で待っておられることが負担になられた時もあったようだが、
「ファンの人たちもそれぞれの時間をかけて自分のために応援に来て下さっているのだ、
そのおかげもあって、こうして旅が続けられるのだ」、というような気持ちになられたようだ。
旅を続けることにより、人間的にも成長していかれる様子に、とても好感を持った。
「『ありがとう』と言える人生を送りたい」、それを聞き、「そうですね」と、深く頷いた。
「ありがとう」と言えば、最近、1972年頃の連続テレビドラマ「ありがとう」の再放送を見た。
当時は毎回は見られなかったが、山岡久乃さんと水前寺清子さんの母娘のやりとりが面白くて、
きりっとした山岡久乃さんに憧れていたものだ。
医者と看護婦（当時の言い方）の恋愛や日常を描いたたわいないドラマなのだが、おもしろかった。
ドラマの中で、山岡久乃さん扮するお母さんが、一日の終わりに日めくりをめくり、「今日も一日ありがとう」と言われる。
日々暮らしながら、「ありがとう」という気持ちを持つことは、いいことだと思う。
年の暮れにあたり、一年を振り返ったとき、こうして無事に暮れを迎えられたことに「ありがとう」と言いたい。
たしかに、「ありがとう」という気持ちは心地よいですね。
ただ、その昔、
「現状に満足していては、世の中は良くならない」と言っていた知人がいた。
いつも何でも「ありがとう」ではなく、
感謝することに対しては「ありがとう」と言っても、
やはり、怒るべきときには怒るべきだろうと思う。