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おうまさんの夢 |
でんきくらげ作 [2011/8/21]
すてきな夢を見た。
見知らぬ子馬が、私にすり寄ってきて、私の手の上に、あごをのせ、そして、 そのまま、くつろいでいた。
あー、子馬さん、なんてかわいい。あたたかい。
至福のひととき。
それは、ありし日のウィリーが、 私の姿を見つけ、とことこ近づいてきて、 私の手やひざの上に、あごをのせ、それはそれは、しあわせそうに、 くつろいでいた感触に似ていた。
あぁ、そうなんだ。 しあわせとは、そういうものなんだ。
目に見えるもの、形あるもの、現実に存在するものだけが、しあわせをもたらすのではない。 実体のないもの、心のなかのもの、夢のなかのものも、 しあわせをくれるのだ。
目が上自由でも、現実が厳しくても、 人生の3分の1の睡眠時間が、 すこやかで、楽しい夢が見られるのなら、 それもまた幸せというものだ。